ベッドの上であぐらをかく僕。その目線の先にあるものは一つの箱。そのパッケージは中に入っている物の形に合わせて、透明なフィルムになっている。そこから姿を覗かせるのは黒く、長く、棒状の物。もうお分かりでしょう?
アナルバイブです。
『尻で遊んでみた日』
何故こんな事になっているのかは事理明白、僕が前立腺を使ったオナニーに並々ならぬ興味があったという事に他なりません。
前立腺オナニーといえば『メスイキ』と言われるオーガズムで有名ですね。その快感の強力さは射精の快感を遥かに凌ぎ、まるで女性の『中イキ』の様だと言われる程だとか、素晴らしいの一言に尽きます。
中学生の頃から女性と男性のオーガズムの差に歯がすり減って歯茎のみになってしまうほど歯ぎしりしていた僕に、女性のオーガズムが体験出来るという謳い文句は砂漠に現れたたった一つのオアシス。このままその快感を体験出来ずに死ぬのかと諦めていた僕の前に、突如として現れた女神の様な存在です。ここまで書いて自分の正気を疑い始めてきました。落ち着け…人生ってのはいつだって正気に戻ったもんの負けなんだ…狂い続けろ…
とまぁ上記の理由からアナルバイブを買ってみました。時刻は確か夜中の1時くらいだったと思います。ていうのはこれ結構前の話なんですよね。なんで結構うろ覚えのとことかあるんですよと言いたいところなんですが、余程楽しみだったのかめちゃくちゃバッチリ覚えてます。どんだけワクワクしてたんだよお前。尻で遊ぶのに。
購入したのはアナルバイブ。そしてコンドームです。コンドームを買った理由はバイブを洗うのが面倒くさかったからです。これならコンドームだけ捨てるだけの楽チン後始末ですからね。この機転の良さ、仕事で活かしたい。(仕事中は何も出来ない)
それに僕は実家暮らしですから、流石にそんなものを洗面所で洗うわけにもいかないし、洗うとしたら風呂場なわけです。キチンと最後までかたせれば問題はありませんが、万が一風呂場に忘れでもした日には自宅での僕の扱いが獣畜生以下になる事は目に見えているので、その惨劇を未然に食い止める為にも最善の策とも言えましょう。
それにしてもこれの購入を相手してくれた店員さんはどんな気分だったんでしょうね。彼女の尻を開発しつつ自分はする事するドスケベ男とでも思ったのかな?だとしたら笑ってしまいますね。実際は自分の尻を開発するだけのドMの豚ですよ。ハハハ、笑いたきゃ笑え。
まぁそんな事はどうでもいいんですよ。要するに準備は万端って訳です。最高のパーティの幕開けが迫っている訳です。その証拠に箱を開封する時の僕のガッツき具合といったらなかったですね。その様はクリスマスプレゼントを貰った幼児そのものだったと思います。違いがあるとすれば幼児はオモチャ、僕はバイブって事くらいです。微々たる違いです。そんなはず無い。
そんなこんなで姿を現したケツ専用ナイフ。素材はやっすいプラスチック製で、亀頭を模しているのか先端が少し膨らんでいます(リアリティはないです)
これがこれからケツに入るのか…年甲斐もなくドキドキしてしまいました。この時バイブにコンドームを被せてる時のワクワク感を僕は生涯忘れないと思います。人生の汚点として。
無事にゴムも被せ準備は万端。昔オナホ用に買ったローションを取り出して先端に塗りたくります。
そしていざ入り口(出口)(哲学)に。おっふ…冷た…ゾクゾクする…
ただここで問題が発生。バイブが太くて入らなかったんですよ。押し込んでも中々アナル様は受け入れてくれず、只々時間が過ぎていくのみ…
それもその筈で、こういうのってキチンと順を追わなきゃいけないんですよね。ちゃんと指でほぐして、受け入れられる状態を作ってから入れるのが一般的な方法らしいんですが、そこは吉野家ですら「遅い!!!」と叫びながら、目の前の物を全て切り裂くせっかち大魔王の僕様ですよ。ジャブも無くいきなり大振りパンチを振り回す喧嘩屋ボクサーの如く初手でバイブを突っ込もうとしたわけです。前戯下手そうだなお前。
しばらくその状態が続いたんですが、何度もヒットアンドアウェイを繰り返してるうちに幾分か入る様にはなりました。ですがそれでも膨らみの頂点手前くらいまで。これは長期戦が予想されるな…と思った直後です…
ズリュッという擬音(幻聴)と共に先端を全て飲み込んだ感触がしました。
次の瞬間、襲ってきたのは信じられない激痛。
その凄まじい痛みはまるでケツで爆竹が爆発したのかと一瞬マジで思う程で、堪らず「うっ…おおおぁおぉ…」とお手本の様なうめき声を上げてしまいました。
状況を整理しましょうか。その時部屋にいたのは『ベッドの上に下半身裸で四つん這いになりながらうめき声を上げるケツに棒を突っ込んだ髭面のハゲ」です。言い訳も何もありません、視覚化された『地獄』が確かにそこにはありました。まぁ僕自身なうで地獄を味わっていたわけですが…
その時思ったのは『女性に無理やり挿入しようとする男はゴミ』です。もしも経験がある方は悔い改めてください。膣じゃなくてアナルですけど、めちゃくちゃ痛いですよこれ。入り口から奥数センチまで消えて無くなったかと思いましたからね。人工肛門を余儀なくされる所でしたよ。
そんでここらで結果だけ書くんですが、まぁ失敗ですよね。女性のオーガズムを感じるどころか、未知の激痛を味わうだけで終わった悲しい処女損失の話です。まぁ初めてなんてこんなもんだよね。知ってた知ってた(一筋の涙)
それからと言うものバイブはタンスの奥にしまいっぱです。そんな経験をした以上僕からしたらただの「凶器」ですからね。あれから一度も日の目を見ていません。
ただまぁ折角買った事ですし、いつかはまた挑戦したいと思います。なのでそれまでに尻のレベルを高めとかなきゃいけませんね。今更ですけど、俺は自分の痴態をこうしてネットに載せて何をやっているんでしょうね。段々情けなくなってきました。
そんなこんなで尻で遊んだ日の話でした。もしもこれを見て試そうと思った方は、しっかりと知識をつけ、下準備を万全にしてから望む事をオススメします。じゃないと消し飛びます。ケツが。マジで痛いよ。
てなわけで以上です。良いお尻ライフを。おやすみ。
ちなみにこの後前立腺専門風俗に行ったんですが、その話はまた今度。