ゆるキャン△、いちいち景色や演出がエモくて気持ちが昂ぶってしまう。
元々綺麗な景色を見るのは好きな方だし、状況も相まってとても羨ましく感じてしまう。肌寒い日に、火に当たりながら、暖かいコーヒー飲んで眺める富士山なんて最高だろうな、なんて思ったり。
ていうか俺、富士山生で見たことない気がする。いや、天気の良い日なんかは千葉からでも小さく見えるけど、こう近くで、ドカンと大きい富士山を見たことってないなぁ。近くで見たらデカイのかな、いやデカイだろうな。日本一だもんな。日本一の山だもんな。富士山…富士山…
「富士山、みてぇな」
【富士山、時々、聖地巡礼】
そんな訳で1月26日土曜。山梨県にいってまいりました。
冒頭でも書いた通り、目的は富士山、そしてゆるキャン△の聖地巡礼です。
いやぁやっぱりね、日本国民ですから。日本に生まれたとあっちゃあ、人生で一回くらいは富士の山を見とかないとなと思い立ったわけです。あとはゆるキャン△ね、日本に生まれたからね。巡っとかないとね(?????)
時刻は4時半、けたたましくアラームが鳴り響くiPhoneを壁に叩きつけて起床。睡眠時間はよくわからないけど、多分4〜5時間くらい、普通に眠い。
僕は普段から睡眠時間を7時間くらいは取らないと若干の吐き気が付きまとってしまうんですが、この日も案の定、朝から若干の吐き気を感じていました。
じゃあ早く寝ろよって感じですけど、一応大分早い時間に布団には入ってたんですよね。入ってたんですけど、ワクワクって言うんですかね?こうこみ上げる…テンション?っていうの?ちょっとハチャメチャが押し寄せてきちゃって寝付けなかったっていうか…あれです。ワクワクし過ぎて眠れませんでした。ビックリですよね。遠足前の小学生かよ。僕は25歳です。(4月で26)
そんな訳で吐き気と眠気を感じながら顔を洗い着替えを済ませます。パーカーの上にデニムジャケットを羽織って外に出ると、肌寒い空気が体を包みました。でも我慢出来ない程じゃない。とりあえず上着は今のままでいいだろ。移動は基本車だしなと、そのまま車に乗り込み、自宅を発ちました。この時時刻は5時過ぎくらいです。
まず最初に目指したのは「本栖湖」です。
ゆるキャン△1話で登場した場所で、なでしことリンが出会った場所でもありますね。アニメ以外だと、1000円札に書いてある逆さ富士の場所でもあります。「これここがモデルなんですよ〜」と1000円札を配って布教してる人がいる可能性も0ではないのでは、と思いましたが、普通に考えなくても0ですね。どうかしてた。
そんな本栖湖は自宅から約200キロ。フルで高速を使っても3時間半程かかります。う〜ん、当たり前ですが遠い…
まぁそれを見越しての5時出ですからね。気合い入れていきましょう。では、いざ本栖湖へ!(ちなみにこの時割とゲロ吐きそうでした)
車を2時間程走らせると八王子〜相模原辺りまで来ました。
首都高を通っている時は、周りはまさにコンクリートジャングルって感じでしたが、この辺まで来ると、もうただのジャングルでしたね。山と木しか無い。「祖父の代からここにいるんですよ〜」と言いながらビッグフットが現れてもなんら不思議では無い環境でしたが、朝日で空が白んでいくのに伴って、徐々に輪郭がハッキリしていく山たちは非常に綺麗でした。休憩がてら、パーキングで降りて景色を眺めていると、脇の方に階段が。覗いてみると、どうやら住宅街に繋がっている様子、こりゃまた珍しいパーキングだこと。
せっかくなので降りてみました。まだ日がギリギリ出る前でしたが、それでもとても綺麗でしたね。知らない土地で眺める空ってのは乙なもんです。
コーヒー飲みながら一服して、運転再開。
この時時刻は7時前、目的地まで後1時間半程です。
そこから走って大分早いうちに山梨県に入りました。入ると同時にゆるキャン△のOPでもある『SHINY DAYS−亜咲花』を流します。気分は最高潮。
全人類聴け。
そのままボケーっと高速を走ります。
やっぱ周り山多いなーなんて思いながらフッと左の方に視線を移すと
いました
富士山
完全に不意打ちでした。気付いたら大分近くの方まで来てたみたいで、圧倒的な存在感を放っていました。
生まれて初めて間近で富士山を見た感想なんですが…
正直、マジで怖かったです。
TVなんかで海のど真ん中とか、海の底なんかの映像見せられた時の様な、こう、鳩尾辺りから上に向けてヒュッとする様な恐怖を感じましたね…
ぶっちゃけ割と本気でビビっちゃって、そこからUターンして帰ろうかと思いましたからね。「これ…俺無理かも…」って声に出ちゃいましたもん。1人なのに。本当に怖かった…
しかし、ここまで来るのに既に3時間程かかってます。富士山もそうですが、メインの目的にはゆるキャン△の聖地巡礼もありますので、震える足でアクセルを踏みながら高速を走り抜けました。チラチラ視界の端に移る富士山、心臓が止まらなかったのが奇跡です。いやホントに…
高速を下りる頃には大分富士山にも慣れてきてたので、知らない土地の景色を楽しみました。
木々に挟まれた道。
霜が降りまくってる歩道。
路面凍結の注意書きと連続する坂道。
ノーマルタイヤの愛車。
…富士山より怖かったです。
そういった様々な恐怖を感じながらも走り続け、ようやく目的である本栖湖に着きました。
めっちゃ綺麗!!
長時間運転の末もあって気分は最高潮。財布と携帯を持ってウキウキで外に出てみると…
「さんむぁっっ!!!!」
ショック死するかと思いました。
それもそのはず、この時の気温はマイナス3度。
長時間ヌクヌクと暖房の効いた車内にいた僕に、これは強烈なカウンターパンチ。
オマケに僕はパーカーにデニムジャケット羽織っただけの厚着の中では軽装の部類。そりゃ寒い筈です。
よくよく周りを見てみると、外にいる人たちはみんなエスキモーみたいな格好をしていました。モコモコの付いたダウンがとっても暖かそう…
エスキモー。
フードだけでいいから貸してくれ。
それでも折角来たんです。覚悟を決めて湖の方に歩き出しました。ザックザックと凍った砂を踏みしめる音が、体感温度を更に2度くらい落としてきます。
目の前に広がる本栖湖。綺麗でしたが、寒さ以上の衝撃はありませんでした…
そしてここで異変に気付きます。
そう、富士山が見えない!
景色もなんか劇中のものと違うし、これは一体どういう事だと調べてみると、どうやら同じ本栖湖でも、劇中に出ていたのはもう少し向こうの方に行った所だと発覚。そりゃそうだ。湖だから広いのは当たり前だ。見るとこ違えば景色も違うのは至極当然の事でした。
そしてこの情報を知った時には、大分車から離れた位置にいました。富士山が見えない見えないと歩き回った所為です。何やってんだよマジでお前。
凍死すんでのとこで車に着きました。
劇中の景色の場所にカーナビをセットし、いざ出発。距離は1キロくらいありました。歩いて行ってたら死んでた。
数分車を走らせようやく目的の本栖湖に到着。
さっきの場所と違い日が当たっていて、気温はそんなに変わらないのにやたらと暖かく感じました。(それでもクソ寒かったけど)
駐車場に車を停め、辺りを散策。
すぐにアニメのワンシーンが出てきました。
なでしこがビビり散らかしてたトンネル。
最高のオタクスマイルをお見舞いしました。(トンネルに)
そしてそこのすぐ近くには、シマリンが使ったトイレがありました。
これもうリンちゃんだろ、この写真自体が(?????)
寒さに加えてコーヒーも飲んでたので、普通にトイレとしても活用させてもらいました。(トイレだから当たり前だと思います)
用を済ませて手を洗おうとすると、何やら木箱がぶら下げてあります。説明文を見てみると、どうやら環境保全のためのチップみたいなものらしく、50円を要求されました。はぁ?こちとらここまで結構交通費かかっとんねん。トイレごときに50円も払えるかっての。
木箱に100円入れてトイレを出ると、真正面に富士山が見えました。
最初寄った本栖湖よりも上の方に来ていたので、下に広がる本栖湖もこれまた綺麗でテンション上がりました。
富士山の上で光り輝く太陽。神話かな?
写真を撮った場所からすぐのところにキャンプ場がありました。劇中の景色はそこから見えるものですが、今回はキャンプはしないのであえなく断念。いつか見てみたいわね、キャンプもしたいし。
ただキャンプ場の受付には入る事が出来ました。
写真を撮り忘れた上にスクショも無かったので画像は無しです。気になる人は調べてね。浩庵キャンプ場ってとこです。
入り口から既にゆるキャン△ポスター。やる気が凄い。
上記の通り受付ですけど、お土産なんかも取り扱ってます。富士山を模したお菓子なんかもありますし、ゆるキャン△グッズも沢山ありました。
あまりの可愛さに買ってしまった原付リンちゃん。
語彙力消し飛ぶ、可愛いしか言えん。
更に更に、ここは食事なんかも取れちゃったりします。僕が行った時はまだ食事は営業前だったんですが、ほうとうなら出来ますよとの事で食べさせてもらいました。ありがとうございます…
ほうとうを待ってる間、店内を散策。テーブルにはゆるキャン△コミックスが全巻置いてあり、キャラクターの旗もあります。僕の目の前にはリンちゃんがいました。
好きだ。
背中に照りつける日の光であわや発火というタイミングでほうとうが来ました。実はゆるキャン△で存在を知ったほうとう。当然食べるのは初めてです。
豚汁みたい。
味の方も大変美味でした。モッチモチした食感が病みつきになりそうです。ほうとう、これ家でも食べてぇな…
朝飯を食べていなかったので、狂ったように喰らい尽くして満々満足。水を一気に飲み干した後振り向き、窓越しに富士山を眺めます。なんじゃこりゃ、最高じゃんすか。
会計を済ませ、外に出ようかってタイミングで、またトイレに行きたくなりました。
寒いと本当近いんだよなと思いつつ、さっきのトイレが有料(強制ではない)である事を思い出します。
さっき100円払っちゃったしなぁ、なんか…ちょっと抵抗あるなと渋っているところにペカっと電球が光ります。
そうだ、ここで借りりゃいいじゃん!
本当にセコイ男だよ、俺は。と思いながら店員さんにトイレを貸してくれと頼み、扉を開けます。
小便器の前に立ち、フーッと用を足していると目の前に貯金箱の様な筒が。
チップ用の募金箱でした。
50円を入れ、その場を後にする僕。
本当に、セコイ男だよ、俺は…
長くなったので、続きは今度。