篠崎の独り言

ハゲ頭のヒゲ面が頭に浮かんだ事を適当に書き殴るブログ。責任感の強い男なので、飽きたらやめます。twitter→@cmjtm4hc8

世界が変わった。iPhoneの思い出。

 出だしから犯罪の話なんですが。中学生の頃は着うたフルを違法ダウンロードするのが流行っていた記憶があります。

 流行っていた…というよりも、タダで手に入るものにわざわざお金を払いたくないという思考と言いましょうか、周りの同級生なんかはみんな公式とは別のところで音楽を落としていました。

 中でもユーザーが多かったのは今は亡きワンタッチBBS。『掲示板』という愛称で親しまれたそのサイトは、歌をタダで落とせるまさに宝庫。検索すれば大抵の歌が出てくるので、特に使ってる人が多かったサイトです。

 そんな掲示板から落とす着うた。携帯会社によって落とせるファイルや容量が決まっていました。

 まずauこちらは基本的に1500KBの物まで落とす事が出来ます。この時代の着うたフルは大体これくらいの容量なので、曲名を探してこの容量の投稿があればまず着うたフルでした。ファイル形式は3gpか3g2。

 そして次にドコモ。こちらは500KB程しか落とせなかったんですが、それは3gpか3g2ファイルの場合であり、mp3やmp4といったファイルはなんと4000KBくらいまで落とす事が出来ました。これも大抵着うたフルですね。ただ容量が大きいのでSDカードの空き容量への圧迫がたまにキズといった所でしょうか。

 そして最後にSoftBank。こちらはファイルを問わず300KBまでというやる気のかけらも感じない容量までしか落とす事が出来ませんでした。

 他は形式問わず1.5MB落とせたり特定のものなら4MBまで落としたり出来るのに、SoftBankだけこんなガキみてぇな容量しか落とせないのは一体どういうわけだったんでしょうね。ボーダフォンからSoftBankに変わった時などは、これを機に落とせる容量が増えるかも! なんて思ったりしましたが、勿論そんな筈もなく、あいも変わらず僕の携帯が落とせるのは着うたフルには程遠いクソ音質でサビだけのものが精々でした。ちなみにファイル形式はmmfファイルです。1000000年振りに聞いた。

 だから歌を落としまくってる友達が凄い羨ましかったんですよね。当時の僕に出来たのはCDを買うか公式でフルを買うかのどちらかでしたし。いや、それが本来正しいんですけど…

 たまにトチ狂って友達の他機種の携帯で欲しい歌を落とすなんて事もやってた記憶があります。どうしてもフル聴きたかったんでしょうね。その場だけでもいいからと結構な数を落としてもらった記憶があります。大体ねぎマ!の楽曲でしたね。ハッピーマテリアルとか全月聴いたかもしれない。

 そんな訳で個人的にはあまり好きではなかったSoftBankです。ずっと機種変したいなぁなんて思いながら時は流れて高校生後半。僕に転機が訪れます。そう。iPhoneにしました。

 初めて持ったスマホはiPhone4。当時はまだスマホが普及し始めたくらいで、電車内でもみんないじってるのはガラケーばっかし。iPhoneを出すと好奇の目で見られる気がして中々出せなかったのを覚えております。

 そんなiPhoneが僕に与えた衝撃は実に凄まじいものでした。

 それもそうでしょう。それまでクソ音質の短い歌しか落とせない生活だったのが、一変して出先でYouTubeを観れるという今までの日常からは考えられない飛躍をしたわけですからね。

 しかも画面も巨大で画質も良いと来たんですから、これはもうカルチャーショックと言っても差し支えないでしょう。

 動画と言えばドコモでしたかね? ニコニコかなんかを見るのに、ボタンを連打する必要があった記憶があります。今考えるとそこまでして観たい動画って何?って思いますが、それでも羨ましかったのが当時の僕です。

 それがあんた…ワンクリックで高画質のYouTube観れるてあんた…連打視聴なんてカスとしか思えなくなるのも無理ないでしょ…そもそも連打視聴ってなんだよって感じですけどね。あれやってた人今アビスリウムとかにハマってそう。

 とまぁそんな感じで、その日を境に僕の世界は変わりましたね。あの時程SoftBankで良かったと思った時はありません。まだまだiPhone以外のスマホは発展途中だったので、アップル一強だったような気がします。多分だけど。

 しかしそれももう10年近く前の話。現在は他のスマートフォンも比べ物にならない程スペックが高くなり、逆にiPhoneはあまり芳しくなくなってきたのが現状な気がします。機械オンチなのでよくわかりませんが。

 物を問わずスマートフォンという媒体自体を使いこなせる気がしないので、今でも使い慣れてるiPhoneを使い続けていますが、この先どうなるかは当然わかりませんね。もしかしたら変える時が来るかもしれません。

 それでも僕にとってiPhoneは、やはり特別な電話であり、出来れば使い続けたいなぁと思っています。

 

 自宅の和室の真ん中で、真新しいiPhoneを弟と興奮気味に触った思い出は、今でも色褪せず残っています。