先日、友人の谷口と奈良県に行ってきました。遊ぶ前日まで何をするかが決まっておらず、あそこはキツいここは雨降る等あーだこーだとわちゃわちゃ。
血迷った挙句「鹿が見たい」というだけの理由で奈良県が候補に上がり、気付けば夜行バスの予約を取ってました。もちろん宿も何も決めてません。マジで鹿見る以外未定。アホ過ぎるだろ。
というわけで今回は大阪で食ったゲテモノ料理の話です。え？奈良県じゃないのかって？そりゃ貴方東京から500数十km、3日間の旅行でその全てを鹿の観察に費やしてたら流石に怖いでしょ。自殺一週間前の人間の異常行動ですよそんなん。知らんけど。もしも僕が3日連続で突然鹿の写真を上げ続けだしたら察してください。きっともう限界だと思うんでね。優しい言葉をね。LINEかなんかで飛ばしてもらえると助かると思うんでね。そん時はお願いしますね。この話いる？
そんなわけで本題の方いってみましょー！
ゴムのような弾力。言われなければ鯵。ヤモリとカエルを実食
今回のメンツは自分、谷口、そして地元が大阪の友人446君でお送りします。基本は東京でのイベント毎の際に会うのが殆どなので、こうして大阪で会うのは新鮮です。
そしてそこはやはり現地人。穴場の串カツ屋でも紹介してくれてそこで酒をひっかけて…なんて事を想像してましたがそんな事はありませんでした。「この辺ではあんま飲まんからなぁ…」と言いながらiPhoneスッス。近くに気になってる爬虫類カフェがあると言い出した時は全然大阪関係ねぇなと思うのと同時に、やっぱ最高の友達だなって思いました。普通このタイミングで誘う？ほんと大好き。
というわけで今回お邪魔したお店
爬虫類カフェのROCK STARさんです！
南海難波駅より歩いて5分。夜22時まで営業とサイトには書いてありますね。駅近というはありがたい。そこそこ遅くまでやっているのも嬉しいですね。
ここでは蛇やイグアナ、カメレオン等様々な爬虫類を見る事が出来ます。また、頼めば蛇などはケージから出して首に乗せたりしてくれますし、イグアナに至ってはケージどころか普通に床を歩いてます。踏まないように気を付けてくれと言った旨の張り紙がありますが、床に注意して歩く理由がイグアナがいるからってなんか面白いな。
ちなみに普段は分かりませんが、僕らが行った時は割と混み合ってました。なので順番待ちと言った理由で入店には時間がかかる可能性があります。僕らは20分くらいで入れました。（その間近くのソフマップでエロゲ物色してた）
さて、入店して席に案内されます。ちなみに初回は入会という形で1000円かかります。そして席に着き店の説明。
・店内のケージは自由に見回れる。
・動物を抱きたい際は店員に声をかけて。（ケージから出してくれる）
・食事の際は動物は抱けないので注意。
と、ざっくりこれくらいですかね。理由は分かりませんが、食事の下は動物の誤飲対策でしょうか？まぁ後述しますが、あてがれた子を可愛がりながら同じ種を食べるというのは、こちらとしても精神ダメージが大きいのでまぁ妥当かなと…（ちゃんと普通の食事もあります）
そしてここでメニュー見せられます。もう散々書いてあるのでお分かりでしょうが、ここは爬虫類と戯れつつゲテモノ料理も食べられる店となっております。カエル、ヤモリ、ワニ等割りかしメジャーな物達から、タランチュラやゴキブリ等の虫類の素揚げ、昆虫酒もあります。普通に生きてたらまず口にしない物ばかり。
中でもコウモリがいたのは驚きました。コウモリなんて食うのオジー・オズボーンくらいだと思ってましたが、ここでは普通に食べられるっぽいです。ちなみに値段は6000円。メニューの中でもかなり高い部類でしたね…。
それらのラインナップをみて、流石に注文にも躊躇が見られます。どうせ来たのだからゲテモノは言っておきたい。でも虫は流石にキツい…かと言ってシカやラクダ等は見た目はどこにでもあるような肉なので、それはちょっと面白くない…とひとしきり悩んだ後ヤモリとカエルを頼みました。虫と違って肉なので味は保証。それでいて姿焼きという見た目のインパクトもあります。やっぱ最初ですからね。ほら、段階踏まないと…
ちなみに飲み物は普通のソフドリです。昆虫酒もありましたがね。正直チキりました。ごめん。
さて、食事が出来上がるまで爬虫類と戯れます。初めに遊んだのはイグアナくん。店員さんが抱えて渡してくれましたが、僕が待とうとすると少しだけ暴れました。お気に召さなかったのかな？デニムから聴こえるバリバリっとした音が彼から生える爪の鋭さを物語ります。
それでも一旦膝に乗せてしまえばおとなしい物でした。触り心地はザラザラとしています。めちゃくちゃ硬いほつれた布製品みたいな感じ。ワサビくらいなら擦れそうでした。
それにしてもこの表情はなんなんだ。本人はファラオのつもりでしたけど、そもそも膝に爬虫類乗せたファラオってなんだよって今は思います。
その後は3人で蛇と戯れました。なんかもうね…全身筋肉って感じ。めちゃくちゃ体幹しっかりしてますね。体幹って表現があってんのか分からんけど。
途中谷口の抱えてた蛇が彼の股間付近で舌をピロピロさせてたのは笑いました。なんか首の動き方がいつ飛びついてもおかしくないオーラ出てましたし（素人目線）、ちょっとビビってた彼も面白かったです。
そんなこんなで3人のほほんと蛇を楽しんでいると、僕の向かいに座ってた谷口の背後から店員のお姉さんが。そしていきなり谷口の前に出した手を開くと…
谷口「わぁっっ！！！！！」
デカめのゴキブリでした。
いや、なんだろ…名前は聞き忘れたけど多分ゴキブリだと思う。南米とかその辺りに住んでるデカいやつ…
ちょっと距離のあった僕も思わず声が出てしまいました。いやだって…デカい虫だよ？そりゃびびるでしょ…
ご満悦そうなお姉さんからゴキブリを受け取ったのは446くん。そういえば静岡にあるゴキブリ展だかなんだかにも行きたいって言ってましたね…虫を持つ姿には貫禄があります。流石おーちゃんねる大好き男。
画像は一応モザイク付き。
楽しそう。
この後僕も手に乗せてみましたが、虫というより小さめの動物って感じですね。動きも遅いし。
なにより446君やお姉さんの体温のせいか、ほんのりと暖かかったのが虫っぽさを感じさせませんでした。普通に可愛かったです。
ちなみに谷口は乗せませんでした。本当に苦手っぽいです。ウケる。
そんな事をして楽しんでいると、注文していた料理が来るからと動物を没収されます。
ああ、ついに来たぞとテーブルに乗せられた皿を見ると
注:以下、ヤモリとカエルの姿焼きが出てくるので、苦手な方は……その……上手い事下の方までスクロールしてください。ごめん。上手い載せ方分からなくて…
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思ったよりデカいっ！！
もう一回りくらいは小さいと思ったんですが、手のひらより余裕でデカかったです。姿そのまま、尻から頭にかかって刺し込まれた鉄串が生々しい…え、これ食うんですか…？
いつも口にしてる肉とはかけ離れたビジュアルにちょっと引きました。まさかここまでとは…やっぱりいざ目の前に置かれると違いますね…表面の模様が僕の食欲を著しく下げる。ディスカバリーチャンネルの飯だろこれ。
まぁしかし頼んでしまったものは仕方がない。どこから食べようかと悩んだ末、とりあえず尻尾から食べてみる事にしました。根元まで咥えて、骨ごと噛み切ります。
……うん。肉は割と弾力がありますね。他の肉と比べるとゴムみたいな。そんな感じ。
味はどうだろう…鳥…が近いかな？まぁ正直悪くないです。骨の硬さも相まって軟骨唐揚げに近いかもですね。形状はタコ足に近いけど。うん。悪くない。
ただ、魚等と比べても骨格がしっかりしてるので、尻尾以外はとてもじゃないが骨ごとは食えないです。硬すぎ。頭なんて食おうものなら歯折れるよあんなん。まぁ食えたとしても頭はキツい…精神的に…
そして前述したように肉の弾力が凄いので、なっかなか骨から剥がせないんですよ。なので割と食べられる部位は少ないです。箸を諦めて背中にガジガジと食らいつく様は野生児そのものでしたね…
ちなみに店員さん曰く、普通に骨ごとバリバリ食うお客さんとかいるらしいです。最後は頭しか残らないんですって。多分鬼とかそんなんだと思います。あれ骨ごとって嘘だろ。
続いてカエルの方をいただきます。腹の肉厚の部分を食べましたが…正直めちゃ美味い。
いやビビった。舐めてましたカエル。これ居酒屋にあったら普通に頼んじゃいますね。日本酒とか合うかも。
味は満場一致で鯵です。よく鶏肉に近いって聞きますけど、肉の柔らかさや味からして魚の開きを食ってるような感じです。それも肉厚の。カエル…いいな…。
この2匹に限っては個人的にはカエルの方がオススメです。ビジュアルにさえ慣れてしまえばとても美味しいので、1度食べてみてはいかがでしょうか？（正直もっかい食べたい）
さて、頼んだ飯も食べ終わり、再びのはほんと爬虫類と戯れます。
…しかし、その間もずっと心にはモヤモヤが。
その理由は言わずもがな。虫を食べていないからです。せっかくそういったものを提供してくれる店にいるのに、無難に動物の肉で終わらせるのは如何なものか。それは勿体ないんじゃないかと僕の本能がそう告げます。
絶対に食べたくないからこそ1度は食べておきたい。僕の中で虫とはそういうカテゴリです。やはり人は困難を乗り越えてこそ成長できるもの。今の自分に必要なものは恐らく虫です。トリコの適応食材みたいですね。
というわけで再びメニューを見せてもらい3人で意見会議。正直どれも食べたくないので中々決めあぐねましたが、割といけるという店員さんの一言。446君のリクエスト。そして名前のインパクトからデュビア…聞き慣れた名前で言うならゴキブリを食べる事にしました。文字打ってるだけで辛い。
こうして僕たちの人生初の昆虫食は、ゴキブリで幕を開けたのでした…
あ、ちなみにメニュー見てる時にワーム&ナッツみたいな感じのがあったんですけど、446君がそれを見て「ナッツかぁ…」とちょっと嫌そうな声で溢したのが印象深いです。
そっち気にすんのかよって。
アルゼンチンのゴキブリ『デュビア』。その味は？
待つこと数十分。すっかりお通夜みたいなムードになってた自分らの前にゴトっと皿が置かれます。その中を覗いてみると。
注:写真あります。一応モザイクあり。
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想像以上に虫っ！！！
いや素揚げなんで当たり前ですけど…これは…いやマジで厳しいかもしれない…
大きさは日本のゴキブリより1回り大きいですね。腹にはシマシマ模様が付いていてこれがまた気持ち悪い…足の生え方形状も、まさにゴキブリ。うんゴキブリ。ねぇこれゴキブリだって！！！
こんなん食ってるのトカゲくらいでしか見た事ないですよ。間違いなく人類が食べていいものではないです。しかもそれが8匹います。多くない？3匹くらいでいいじゃん。ていうか3人だと割り切れないし。
その姿にこの世の終わりみたいな表情をしていた3人ですが。いつまでもそうしてるわけにはいきません。とりあえず誰が何匹食うかの相談を開始。
谷「じゃあ俺2匹いくわ…」
4「じゃあ俺も2匹…」
俺「それじゃ俺が4匹になっちゃうでしょっ！」
早速仲間割れです。醜い。
とりあえず慣れとかねばという事で箸でつまんだりしましたが、恐怖に手が震えます…ていうか軽い。割とスカスカなのかもしれないですね。
正直いつまでも頭を抱えていても仕方がないので、人柱として僕が最初に食べる事にしました。まぁ遅かれ早かれ食べるのは確定ですし、さっさと腹決めちゃった方がいいですね。こういうのは…
というわけで、実食。
見てください。このなんとも言えない悲しい表情を。
味の方ですが、揚げたてというのもあって独特な香ばしさがあります。不味いって程ではないですね。かと言って美味いかとい聞かれればこれもまた微妙なんですけど…
食感はエビの殻を柔らかくした感じかもしれません。尻尾の先とか近いかも。よくどちらも同じ成分で出来てるって言いますが、なるほど確かに近いです。
ただ、正直味や食感は二の次で。何よりも今ゴキブリを噛み締めているという事実が凄まじいダメージを生みます。生理的嫌悪感。1噛み1噛みに魂がゴッソリと持ってかれる。正直キツい。
ちなみにこのデュビア。メスが羽なしでオスが羽ありなんですが。個人的にオスを食ってる時の方がキツかったです。羽の食感マジキツい。
エビだエビだ…って思いこみながら食べるんですが、オスだとそれが出来ないんですよ。何故って羽があるから。エビに羽はありませんからね。嫌でも現実に引き戻されますよ。
結局僕と谷口が3匹、446君が2匹で完食しました。最後に谷口がレタスに巻いて食べてましたが、場所が場所じゃなかったら炎上しそうなビジュアルでちょっと面白かったです。
喜んで食べてました。（嘘）
終わり。
いかがでしょうか？ゲテモノの特性上ネガティブな感想が多めですが、店自体は本当に良いお店ですのでオススメです！
何より店員さんのノリがいいですね！すっごく明るく喋ってくれますし、喋ってて楽しいです！
勿論ゲテモノ以外にも料理がありますし、むしろそういうのを頼むのは少数派かもしれません。ヤモリとか食ってる時結構他のお客さんに見られたし。
食事を楽しみながら爬虫類と触れ合う事が出来て、ゲテモノ等で話のネタを作る事も出来る。店員さんの明るい接客にも楽しくなれる大阪難波のROCK STAR。皆さんも是非足を運んでみてはいかがでしょうか？
会員カードも作ったので、また近いうちに行きたいですね。僕は千葉住みなのでいつになるか分かりませんが…
以上、ゲテモノレポでした。それじゃあバイバイ👋
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